Boot CampとParallels Desktopで迷ったら

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MacユーザーでもWindowsを使いたい時があります。

  • Web系の仕事で実機での動作確認をしたい
  • 仕事用のアプリがWindowsしか使えない
  • やりたいゲームがWindows版しかない

Webの簡単な表示確認程度であればVirtualboxを使うという方法もありますが、簡易的な表示確認程度でしか使えません。やはりWindowsの実機での確認の方が確実です。

またそれ以外の用途でWindowsの機能をフル活用したいのであれば、どうしても実機のWindowsが必要です。

WindowsPCを別途用意するという方法もありますが、コスト面や場所の問題、外出先での利用などを考えると、できれば1台で収めたいところです。

そして、これを実現できるのがMacの標準機能である「Boot Camp」と有料アプリの「Parallels Desktop」なのです。

「Boot Camp」と「Parallels Desktop」の違い

この2つの異なる点は多々ありますが、最大の違いは起動の仕方です。

  • Boot Camp:MacとWindowsを別々に動かす
    ※Macを使っている時はWindowsは使えません。
  • Parallels Desktop:MacとWindowsを同時に動かす
    ※基本はMacとしてPCを利用します。WindowsはMac上の1つのアプリのように利用します。つまり同時使用が可能です。

↓「Parallels Desktop」における「WindowsをMac上の1つのアプリのように利用する」というのはどういうことかと言いますと、これは利用中の画面を見ると理解しやすいと思います。

ParallelsDesktop 01

画面は見ての通りMacです。このMacの1つのウィンドウ上で動かしているのが「Parallels Desktop」、そしてその中で動いているのがWindowsです。

ちなみにParalles DesktopにてMacとWindowsを同時に動かすような環境下においては、当然のことながらマシンパワー(CPUやメモリ、そして当然SSDやHDDハードディスクの容量なども)はそれぞれに分配することになります。つまり、これの起動中にはそれぞれにおいて100%のパワーを発揮できなくなります。

Boot CampとParallels Desktopで迷ったら、まずは「Boot Camp」を選ぶ

今はMacをメインで使っているけれど、Windowsも入れるとそちらの使用頻度も高くなるかもしれない。いや、やはりメインはMacなので、そこまで使用頻度は高くないかもしれない….このようになかなか結論が出せない場合もあると思います。

このような時は迷わず「Boot Camp」を選択するのが正解です。

その理由は3つあります。

  • (1)「Boot Camp」はMacの標準機能であるため、用意するのはWindowsOSのみ
    ※WindowsOS、Parallels Desktopともに有料です。絶対必要なWindowsOSだけを先に入手します。
  • (2)「Parallels Desktop」はあとからでも入れられる
    ※最初にBoot Campを入れてた環境でも追加可能です。
  • (3)(2)の逆はできない
    ※先に「Parallels Desktop」を入れて後から「Boot Camp」というのは不可。

このような時に最も懸念されるのは、一度やってしまったものを後から変更できるのか?もしくはできたとしてもどれほどの手間がかかるのか?ということです。

詳細は後述しますが、それを気にしなくても良いのが「先にBoot Camp」を使用するという方法なのです。

それともう一つ気がかりと言えば、MacとWindowsの環境を手に入れたとして、結局のところそれぞれの使用頻度がどれくらいになるのか読みきれないことです。

これも「先にBoot Camp」であれば心配する必要はありません。Boot Campであれば、Windowsを使いたい時だけ(Boot Camp方式で)Macをシャットダウン、Windowsとして再起動をして使う。Macを使いたい時はまたその逆を実行する。これを繰り返すだけです。

逆に想像していたよりもWindowsを頻繁に使う機会が増え、その度にMacをシャットダウン(Windowsとして再起動)することが煩わしくなったとしたら、このタイミングで「Parallels Desktop」の導入を検討すれば良いのです。

実際私もまずは「Boot Camp」のみでWindowsをインストール、その後「Parallels Desktop」を追加して現在の環境を作りました。

あとから「Parallels Desktop」を入れられる

「Parallels Desktop」には「MY Boot Camp」という機能が備わっています。

これは何かと言いますと、先にBoot Campで構築していたWindows環境をParallels Desktopとして取り込むことができるという機能です。

つまり、先に述べた「先にBoot Camp」で作っていた環境をそのまま利用することができるということなのです。

BootCamp

↑Parallels Desktopの画面です。

元々Boot Campで構築していたWindows環境をそのままParallels DesktopのWindows環境として取り込むため、仮にBoot Camp版のWindowsで長く使っている場合でも、そこで設定したものや作成したファイルなど諸々を、そのまま継承することができます。

用意するもの

用意するものがいくつかありますのでまとめてみました。

Windows OS(※必ずDVD版を)

「Boot Camp」はMac標準機能ですが、WindowsOSは別途購入が必要です。

この際、普通にWindowsと書かれたものと、「DSP版」と書かれたものがあります。どちらを買えば迷った場合、普通のもの(DSP版では無いもの)が無難です。

ちなみにこのDSP版は通常版よりも安いので気になると思いますが、これはは自作のパソコンなどでWindowsOSを自分で用意する必要がある場合、何かのパーツと一緒に買うことでお値段がお安くなるという抱き合わせ商品です。

この何かのパーツと一緒で使うことが条件という制約があります。そうでない利用方法を試みても弾かれてしまう仕組みがあります。

【旧商品】Microsoft Windows 10 Home Anniversary Update適用版 32bit/64bit 日本語版|USBフラッシュドライブ

それから本来は手軽にダウンロード販売で済ませたいところですが、用途がBoot Campの場合はダウンロード販売は対応されていないため、必ずDVD版を購入する必要があります。

DVDドライブもしくは容量8GB以上のUSBメモリ

WindowsOSのDVD版を使用することになるので、DVDドライブが必要になります。

Apple USB SuperDrive

これだけのためにわざわざDVDドライブを買いたくない場合、手間はかかりますが、USBのみでもインストールする方法があります。(※後述します)

東芝 TOSHIBA USBフラッシュメモリ 8GB Windows/Mac対応 (8GB, ホワイト) [並行輸入品]

これと全く同じもので試してみたので問題はないかと思います。

当然ですが、こちらの方法の方が断然安上がりです。事前調査だと8GB以上とのことだったので8GBのこれを用意し他のですが、いざ設定画面をみると16GB以上と表示されおりました。

一瞬失敗したかもと思いましたが、結局これで大丈夫でした。もしも心配であれば、将来的に他の用途にも使うということを考えて、より大きなサイズのものを用意すると良いと思います。

DVDドライブを購入せずに実施する方法(USBを使用する方法)

先に断っておきますと、新たにDVDドライブを購入しないとはいっても手元に1つもDVDドライブがない場合はさすがに無理です。WindowsOSはDVD版を使用するためそれを読み込むためのDVDドライブが最低限1つは必要です。

要するに今回WindowsをインストールしたいMac自体にはDVDドライブが付いていない(接続できない)状態でも良いのですが、WindowsOsのDVD版を読み込み、そのデータをUSBに入れることができる設備は必要ということです。

この設備もないということであれば、やはりDVDドライブを購入するか、この設備があるところに行くしかないです。

それではこの設備があるという前提で、USBを使用する方法を紹介します。

  1. DVDドライブにDVDを挿入
  2. DVD内のデータを抜き出してisoファイル化(後で補足します)
  3. isoファイルをUSBにコピーします
  4. isoファイルの入ったUSBをMacに挿入し、iosファイルをMac上に移動
  5. Mac上でiosファイルをディスクとして読み込み、BootCampにてWindowsをインストール

ざっとこんな手順です。WindowsOSのDVDデータをisoファイル化するまでは、手元にあったWindows PCで実行しました。

この作業自体はDVDドライブのあるMacでもできなくないのですが、iosファイル化するためのアプリが少なめです。

Windowsだと映画のDVDなどをリッピングするアプリが豊富です。大体そういう類のアプリには関連してisoファイル化する機能があります。

またリッピングアプリではなくても、isoファイル化するためのアプリはやはりWindowsの方が圧倒的に種類が豊富なので、この作業はWindowsで行った方が楽だと思います。

なお、isoファイルはWindowsでは別のアプリを用いてマウントする必要がありますが、Macだとダブルクリックするだけでマウントされますので、ここで別アプリは必要ありません。

Parallels Desktop

パラレルス Parallels Desktop 13 for Mac Box JP

こちらはダウンロード販売もあります。

https://www.parallels.com/jp/products/desktop/

無料トライアルも利用できるので、まずはそちらで試してみるのも良いと思います。

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