サンダーバード(Thunderbird)の動作が重い時の解消方法
メールソフトのサンダーバード(Thunderbird)は使用し続けると動作が重くなってくる事があります。
その原因の1つと考えられるのがThunderbird3以降から機能追加された「検索機能」です。この機能はサンダーバード内のメールを検索する際により効率的に検索をするためにメールの情報をインデックス化します。インデックス化とはデータの整理方法の1つで、メールソフトを使えば使うほど、それ自体もデータをため込んでいきます。
長期間にわたり使用している場合、このデータが肥大化し、それを読み込むための時間も長くなり、動作が重くなってしまいます。
動作を軽くするための2つの方法
動作の重い原因が先ほどのインデックスデータが肥大化している場合、次の2つの方法が有効です。
- インデックスデータ(SQLite)の削除
- インデックスデータ(SQLite)の最適化
インデックスデータ(SQLite)の削除方法
このデータは「global-messages-db.sqlite」というファイル名で保存されています。サンダーバードが未使用の時点では数キロバイトのサイズですが、使い続けているとこれがどんどん大きくなります。
ファイルの場所はOSの種類によって異なりますが、以下の方法でその場所を見つける事が出来ます。
Windowsの場合
Windows Vista/7
スタートボタン > プログラムとファイルの検索
以下をコピー&ペーストしてそのまま待つ
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\
Windows XP
スタート ボタン > ファイル名を指定して実行
以下をコピー&ペーストで「OK」をクリック
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\
Mac OS X の場合
Finder > ホームフォルダ(通常はユーザー名) > Library > Thunderbird > Profiles
上記の方法で探し出したフォルダの中に、「global-messages-db.sqlite」というファイルがあるので、こちらを削除します。
これで取り急ぎはOKですが、そのまま使い続けるとサンダーバードはこのファイルを自動的に再構築してしまいますので、いずれはまた重くなってしまいます。これを望まない場合、「グローバル検索と索引データベース」を無効化する必要があります。
「グローバル検索と索引データベースを有効にする」を解除する方法
- サンダーバードを起動します。
- ツール > オプション と進みます。ポップアップで「オプション」が表示されます。
- 詳細 > 「一般」タブ
- 高度な設定の「グローバル検索と索引データベースを有効にする」のチェックを外します。
これでインデックスデータが作成されなくなりました。
インデックスデータ(SQLite)の最適化
これにはサンダーバードのアドオンを使用したいと思います。
ツール > アドオン > 「SQLite Manager」を検索
インストールしてサンダーバードを再起動します。
ツールメニューの中に「SQLite Manager」が追加されているのが確認できればインストールされています。これをクリックすると操作画面がポップアップで開きます。
左上の「フォルダ」のアイコンをクリック、「インデックスデータ(SQLite)の削除方法」で記した「Profiles」のフォルダの中から「places.sqlite」を選択します。
- 「SQL実行」タブを選択
- 「SQLを入力」に「vacuum」と入力
- 「SQLを実行」をクリック
これでインデックスデータ(SQLite)の最適化は完了です。