おすすめの外付けネットワークHDD

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最近のPCは本体のHDD(もしくはSSD)の容量自体が大きめで、デスクトップパソコンならHDD容量が1TB以上などは珍しくないです。ところが取り扱うデータも大きなものが増えてきました。例えば写真や動画など、1つのファイルで数MBから数GBを超えることもしばしば。

これではHDDが以前よりは大きくなっているとはいっても、時間とともに追いつかなくなってしまうこともあります。それに加えてPC本体に大切なデータを保存しておいた場合、PCの故障によるデータ喪失も心配です。

大切なデータはミラーリングができ、かつネットワークHDDで

外付けHDDの導入を検討する場合、そのきっかけは「本体の容量不足」であることが多いと思いますが、PCの故障によるデータ喪失のリスク回避も考えておきたいものです。

メイドインジャパンのPCなら信頼性が高いですから滅多なことではと思うかもしれませんが、これまで何度もそういう目に遭っている人を見ていますし、自分自身もそういった経験があります。

特にノートPCは夏場は熱による故障が増えます。それから事故も…私の場合はノートPCに水をかけられてしまって一発で故障です。PCが故障してもHDD自体が壊れていなければデータは喪失せずに後日普及出来ることが多いですが、必要なデータがしばらく使えなくなることにはかわりがありません。

PCの故障リスクの考慮だけであれば普通の外付けHDDだけでよいのですが、外付けのHDD自体の故障リスクもあります。機械の故障リスクを考え始めるとキリが無いのですが、HDDはPCのパーツもしくは周辺機器の中でも最も故障しやすいモノの1つです。HDD内部では情報を記録する円盤が高速で回転しているので、物理的に消耗しやすいのです。

ノートPCの熱さ対策の参考:ノートPCが熱く動作が重くなった時の対策(冷却対策)

ミラーリング機能付きの外付けHDD

HDDの故障リスクを考えるとミラーリング機能付きのものがおすすめです。ミラーリングというのは、2台のハードディスクに同じデータを同時に書き込む技術で、専門的にはRAID 1(レイドワン)と呼ばれます。

ミラーリング機能付きの外付けHDDは通常の外付けHDDを使うのと感覚的には全く同じです。その機能を特にきにせず、保存したいデータを入れていけば自動的に同じデータが2枚のハードディスクに書き込まれます。もしも1台のハードディスクが故障しても、もう1台のハードディスクの方に全く同じデータがあるのでそのまま使用できます。2台のハードディスクが自然と同時に壊れるということは確率としては非常に低いので大丈夫だろうという考え方です。

それから補足ですが、もう1台のハードディスクで…とは言いますが、Windowsで言うところのCドライブとDドライブというようにPC画面上でも2台に分かれてしまっているようなことはありません。PC上では1台のHDDとしてだけ表示されるので、こちらが壊れているからこちらから…などのように考える必要はありません。

機種にもよるのですが、通常はどちらか1台のハードディスクが壊れたら通知機能(ランプが付くなど)があります。ユーザーとしてはそれを受けて壊れた方のハードディスクだけを交換すればよいのです。

どうせなら「ネットワークHDD」が便利

聞き慣れない言葉かもしれませんが、どうせならネットワークHDDの方がより便利なのでおすすめします。ちなみにNAS(ネットワーク・アタッチト・ストレージ)とも呼ばれたりもします。

通常の外付けHDDはPC本体のUSBにケーブルを差して使用しますが、このネットワークHDDはUSBの代わりにLAN経由で接続しますので、ルーターなどに接続することになります。

なぜこれが便利かと言いますと…

ネットワークHDDは常時電源ONなので、使いたい時にすぐに使える

従来の外付けHDDを使っているケースでよくある例を1つ

1.デスクトップパソコン

 └ 外付けHDD

2.ノートPC

デスクトップパソコンでHDDを使用する分には問題ないのですが、ノートPCから利用したい場合、デスクトップパソコンの方が電源ONになっていないと外付けHDDは使えません。

これがネットワークHDDだと、デスクトップパソコンに電源が入っていなくても使えます。どれか特定のPCに接続しているわけではないので、完全に独立したHDDとして使えます。

インターネット経由で外からも利用出来る

これも場合によっては非常に便利な機能ですが、補足をしておきます。外部から使用できるとはいっても、PC上にハードディスクとして表示され、ドラッグ&ドロップでファイル移動をしたりするような使い方は出来ません。またこのディスク内にあるファイルを直接開いて編集したりということも出来ませんのでご注意を。

外部からアクセスする場合は、インターネット上で管理画面にログインして、その画面上で操作する形になります。例えば私も使用している、I・O DATAのRemote Link2(リモートリンク2)では以下のような感じ。

リモートリンク2管理画面

部メニューに「アップロード」や「ダウンロード」というボタンが見えることからも想像出来るように、普通のHDDを操作する感覚ではありません。エクセルなどは一度手元のPCにダウンロードして、編集して、それを反映したいなら再度アップロードが必要です。少々面倒なので、こちらは緊急時のためくらいに考えておいた方が良さそうです。

ただし、動画・音楽・写真などであれば、PCはもちろんですがiPhoneやiPadなどでも動画・音楽の再生や、写真の閲覧をすることが可能ですのでこちらは場合によっては便利に使えそうです。

おすすめのネットワークHDDは

こちらは私も使用しているアイ・オー・データのネットワークHDDです。ここまでで述べた通りの使い方が可能です。

データ保存のルール

話は若干それますが、知人からPCの容量が足りなくなったのでどうすればいいか相談を受けることがたまにあります。その際、どのデータを本体に、どのデータを外付けHDDに保存したら良いのか迷ってしまうことがあるそうなので、それについて少し。

アプリ(ソフト)のインストールは必ず本体に。WindowsならCドライブに

これはあくまでも私のルールですが、まず、アプリは本体にインストールします。Windowsなら本体のHDDがCドライブ・Dドライブなどのように2つ存在する(パーティションされている場合も含む)こともありますが、この場合はCドライブがメインですからそちらが基本です。

インストールするディスクを選べたりもするのですが、本体以外にアプリをインストールしてしまうと不具合の原因にも繋がることがあるようですので、Windowsの場合では必ずCドライブにします。

作成したファイルはすべてDドライブに

それに加えてですが、Cドライブはアプリのインストールしか実行しないようにします。例えばマイクロソフトのエクセルというアプリがありますが、エクセルのインストール自体はCドライブです。しかし、エクセルで作成したファイル「取引先.xlsx」などはDドライブに保存するというようにします。

Cドライブの容量が足りなくなるとPCの動作が重く不安定になりますので、つまりCドライブは純粋にアプリを動かすだけの領域として、他のファイルで邪魔をせずに確保しておくという考えです。

この方法で使用すると、Cドライブは長年使って色々なアプリを入れても結構な余裕ができてしまい、少しもったいない気もするかもしれません。しかし、経験上ではHDDの空き容量が50%を下回るようなところあたりから動作が重くなるような気がしていますので、少しもったいないくらいの余裕がある方が安心だと考えます。

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