ネットショップ向き、不向きの商材

ネットショップ向き、不向きの商材

ネットショップは24時間365日、日本全国に向けての運営が可能、初期費用が実店舗と比較すると低コスト…などの理由から、参入する企業が大変増えてきました。

しかし、大きな期待感を持って始めてみたものの、なかなか運営が軌道に乗らないというケースも多く見受けられます。理由は様々考えられますが、今回は「商材の向き、不向き」という視点にてネットショップの運営を考えてみたいと思います。

そもそも、ネットショップの商材には向き不向きが存在します

まずはこの事をよく理解しておく必要があります。24時間365日、日本全国に向けて商品が販売できるからと言って、何でもお店に並べたら売れるというものではありません。商材には向き、不向きが存在します。

ネットショップの商材としての向き、不向きを判断するためには「実店舗」との対比をしてみることが有効です。現代人は日常生活において「実店舗」と「ネットショップ」を巧みに使い分けています。この両者の使い分けを理解することが、商材としての向き不向きの正しい判断に繋がり、成功するネットショップ構築のはじめの一歩となります。

実店舗とネットショップの比較

ネットショップの商材としての向き不向きは、実店舗で販売した場合との違いを比較すると自ずと見えてきます。実店舗で買い物をする場合、その商品は、

  • 直接見たり、触れたり出来ます
  • 店員さんからの接客を受けることが出来ます
  • 商品を即日受け取り、持ち帰ることが出来ます

逆にネットショップでは上記の全てを行うことが出来ません。つまり、ネットショップに向いている商品は

  • 直接見たり、触れたり出来る必要がないもの
    商品のスペック(性能や特徴)を知る必要がない、もしくは購入者が既によく知っているもの
  • 店員さんからの接客が必要ない、もしくは接客されたくないもの
    同じく商品についてよく知っている、もしくは購入すること自体を人に知られたくないもの
  • 商品を即日受け取る必要がない、もしくは持ち帰りたくないもの
    すぐに必要としない商品や、持ち帰りが不便なもの(重たい、かさばるなど)

上記は例の一部ですので、もちろんこれら以外にもたくさんあります。その商品を実店舗で購入する際の状況を想像し、それが必ずしも必要としないものや、それらが購入者にとってはむしろ好ましくないものなどが、ネットショップの商材としては向いていると言えます。

ネットショップの商材として向いているもの

  • 家電、パソコン本体、パソコンパーツなど
    全ての消費者に共通するわけではありませんが、これらに対しての一定の知識を持っている消費者であれば、直接見たり触れたりする必要もなく、表記されている情報だけで判断出来ます。インターネットであれば他店との価格比較も容易なため、ネットショップ向きと言えます。
  • コンプレックス商品など
    コンプレックス商品とは、消費者のコンプレックスを解消するためのグッズです。例えば育毛剤、ダイエット商品、体臭・口臭解消グッズなどです。カウンセリングを受けて購入したいという消費者も存在しますが、それを購入しているという事実を誰にも知られたくないと場合も多々あります。顔の見えないネットショップでは密かに手に入れたい商材が向いています。
  • 重量のある商品
    重量があり、持ち帰るのが大変という商品も世の中には多く存在します。日用品ではお米や水、見て、触れる必要がないと言う消費者は家具などの大きなものを購入したりもします。また、少し変わったところで言えば「金庫」が大変売れているという話もあります。玄関まで直接運んでもらえるというメリットがあるものもやはりネットショップ向きと言えます。

ネットショップの商材として向いていないもの

  • アパレル商材、靴
    直接見て、触れて購入したいものの代表格です。一般的にはネットショップには不向きな商材として考えられています。
  • 日用雑貨品
    近所で手軽に手に入れられる商品の場合は、時間もかかり、場合によっては送料も掛かるネットショップでの販売は向いていないと言えます。
  • 食料品
    食料品の購入は不安を感じるという消費者は多く存在します。やはりこちらも向いていないと言えます。

新たな発想や工夫で「不向き」を「向き」へ

上記では一般的に考えられる向き、不向きについて説明しましたが、近年のネットショップにおいては「不向き」と説明した商材の多くがネットショップ上で販売されているのを多く見ることが出来ます。

「不向き」とは言っても、発想と工夫次第で売れる商品として成功した例もたくさんあります。

例えば靴ですが、サイズはメーカーによって多少の違いがあるため、実際の履き心地を試さないと買えないと言われる代表格ですが、無料で返品対応するなどの工夫で安心して購入できるようにしたもの。
例:Amazon運営の靴専門店「Javari

例えば購入に不安を感じる「食料品」では、むしろ近所のスーパーでは買えない産地直送で新鮮、無添加…など、逆にネットショップだからこそ大きなメリットを受けられるようにしたもの。ネットでしか手に入らない貴重な食料品の販売などもあります。
例:有機野菜など安心食材の定期宅配「Oisix

ネットショップ運営で大切なこと

今回は商材の向き不向きについて説明しましたが、これらは全ていわゆる一般論です。不向きと言われる商材でも成功した例もあるように、発想と工夫次第でネットショップならではの販売を実施することも可能です。

しかし、それらはそもそもこの「向き、不向き」言い換えれば「実店舗とネットショップ」の性質の違いを深く理解し、実店舗では実現困難な内容をネットショップで実現し、その一方でネットショップでは実現困難な内容をを発想と工夫でカバーしていると言えます。

そういった意味では、実店舗でもネットショップでも消費者のニーズを的確に捉える事が成功の秘訣であると言えるでしょう。

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