HDL2-AでTime Machineを設定する方法
MacのバックアップといえばTime Machineです。そしてTime Machine用のストレージといえばTime Capsuleが一番簡単。
そんなことは大体わかります。外付けストレージを1つも所持していない場合はTime Capsuleを買えば良いでしょうが、既に外付けストレージを持っているならそれを使いたいものです。
さてそ私はというとRAID1にも対応しているアイ・オー・データのLAN DISK HDL2-A(生産終了だそうです)を使用中。これはいわゆるNASと呼ばれるネットワークHDDです。
要するにこの外付けHDDはデータバックアップ用のHDDとして優れているのです。せっかくバックアップ向きならMacのTime Machineでも使いたい。しかしTime MachineっていうのはどんなNASでもOKというわけではないらしく、できないなんてケースも多いようです。
HDL2シリーズでTime Machineを使うには
さてこのHDL2シリーズではというとTime Machine用のストレージとして使用可能です。ただし初期状態では使えずにTime Machineを立ち上げて「ディスクを選択…」をクリックしても一向に表示されません。
この一覧に表示させるためにはHDL側の設定が必要なのです。
設定の全体の流れ
設定の全体像把握しておくと迷いなく設定できるはずですのでまずはそこから説明します。
(1)NAS側の設定から実施する
先にNAS(今回はHDL2シリーズ)から行います。
- ユーザーの登録(すでに登録済みなら飛ばしてOK)
- Time Machine用の「共有フォルダー」を作成する
- 「TimeMachine設定」を実行する
(2)Mac上でTime Machineの設定を行う
次にMacの設定を行います。
- Time Machieアプリを立ち上げる
- バックアップ用データを保存するためのディスクを選択する
- 放置する(設定するといきなり約100秒後に初回バックアップがはじまります)
設定が成功するといきなり初回バックアップが始まるということも踏まえて日時を選びましょう。ちなみにこの初回バックアップは中断可能ですし、中断してもまた次回ネットワークにつながった時に自動的に途中段階から再開してくれますのでそこまで深刻になる必要はありません。ただバックアップは中断して再開した場合、中断せずにそのまま完了した場合よりもより時間が掛かってしまう可能性があるらしいので、最速で完了したい場合は一発で終わらせられるような日時を選んだほうが良いでしょう。
(1)NAS側(今回はHDL2シリーズ)の設定方法
1.ユーザーの登録(すでに登録済みなら飛ばしてOK)
ブラウザを立ち上げて「192.168.0.●」を入力。「●」の数字が何か分からない場合、2から順番に適当に入力していけばいつか正解するはずです。
正解できたらめでたく以下の画面が表示されます。
特にパスワードを設定していない場合は何も入力せずにそのまま「ログオン」をクリックでOKです。
ログオンしたら以下の画面
「詳細設定」をクリックします。
共有 > ユーザー設定 > 新しいユーザーの登録 と進みます。
※左上の「新規ユーザー」をクリックでもOK
ユーザー名/パスワードを入力して「設定する」でOK
2.Time Machine用の「共有フォルダー」を作成する
共有 > ユーザー設定 > 新しいフォルダーの作成 と進みます。
以下の画面が表示されます。
フォルダー名とフォルダコメント(英語のみ)を入力します。私は分かりやすく「TimeMachine」としました。
詳細アクセス権を「有効」とすると、先ほど追加したユーザーが表示されます。
ちょいとわかりづらいですが、左側に表示されたユーザー名をクリックして選択、「読み書きで追加」をクリックして右側にユーザー名が移動したらOK。「確認する」をクリックして進み、これで「Time Machine」専用のフォルダーの作成は完了です。
3.「TimeMachine設定」を実行する
サービス > TimeMachine設置 と進みます。
Time Machine機能「有効」にチェックを入れ、保存先用フォルダーにて先ほど作成した「TimeMachine」というフォルダーを選択、「確認する」と進んでいけばOK。
これでLANDISK上での設定は全て完了です。続いてMac側の設置をします。
(2)Mac上でTime Machineの設定を行う
1.Time Machieアプリを立ち上げる
システム環境設定 > Time Machine と進みます。
2.バックアップ用データを保存するためのディスクを選択する
表示される画面で「入」をクリックします。
続いて「ディスクを選択…」と進みます。
すると先ほどLANDISK側で作成した「TimeMachine」というフォルダが確認できますのでそれを選択して「ディスクを使用」をクリック。
この時ユーザー名とパスワードを問われたら、LANDISK側で作成したものを入力します。※もしもユーザー登録していないのであれば「ゲストとして接続」を選ぶと接続できます。
3.放置する(設定するといきなり約100秒後に初回バックアップがはじまります)
設定が完了すると直ちに記念すべき初回バックアップがいきなり始まります。
このバックアップは途中で中断することができます。開始されたあとにTimeMachineのメニューから中断をするなり、PCをシャットダウンすることで自ずと中断となります。
それをしても問題はありませんが、一応Appleによると初回のバックアップを中断した場合、次回再開したとしても中断しなかった場合よりも時間が長くかかってしまう場合があるとのことですのでその点をご留意ください。
一度バックアップが完了すれば、あとは完全放置プレーで自動的に変更部分だけ上書きされるような形で短時間でバックアップしてくれるのでとても楽チンです。