iPadのKindleで「次の巻」へ進む方法

シリーズものを読んでいる時、続けて次の巻を読みたいことはよくあります。最後まで読み進んだら「次の巻へ」などのボタンが表示され、それをタップするだけでできても良さそうなものですが、iPadのKindleアプリの場合、そのボタンが見当たりません。

実はiOSのKindleアプリには「次の巻へ」という機能はありません。いつかアプリのアップデートで使えるようになるかもしれないという淡い期待もあるのですが、恐らくそれはなかなか実現されないだろうと考えております。

その理由はAppleとAmazonの方針にあります。

iOSではアプリ内課金をする場合、Appleの課金システムを使用する必要があります。そしてそれはKindleを提供するAmazon側としては好ましくないようです。

部外者の私にはもちろんこの思惑の深いところまでは分かりませんが、書籍の購入はAmazon内でのみとして、Kindleアプリは購入したコンテンツを閲覧するだけの機能しか与えていないようです。

そしてそのことに関連して、「次の巻へ」という機能も与えていないのだろうと推測します。

最後のページから次に進もうとするとお馴染みの「本を閉じる前に…」が表示されます。恐らく多くの方はこのページに「次の巻へ」というアクションを実行できる何かがあると探したことがあると思います。

しかしここで「次の巻」に関するものは「サンプルを試す」と「詳細はこちら」しかありません。

先述の通りアプリ内課金をしない方針となっていることから「購入する」の選択肢はなく、その代わりに「サンプルを試す」と「詳細はこちら」のみが用意されているのだと推測します。

そしてこのことに関連して「次の巻へ」というものも封じられているのだと思います。

次の巻が購入済みであれば問題なさそうですが、購入済みであってもやはり同様に「次の巻へ」は表示されません。

この点は納得しきれていないのですが、恐らくは例の方針が関係あるのだろうと諦めています。

「次の巻」にスムーズに進む方法

それでも「次の巻」にスムーズに進みたい場合、1つだけ方法があります。

それはKindleアプリではなく、iPadのブラウザ（Safari, Google Chrome…etc）で閲覧する方法です。

方法はいくつか考えられますが、いずれにしても Amazon にアクセスすることとなります。

マンガをよく読む人なら、右上メニュー内の「マンガ本棚」などのアクセスするのが良いかもしれません。

この中から先程のコミックを選択してみます。

先ほどと同じく4回の最後のページでスワイプ（キーボードなら「←」）して次に進もうとすると…

この表示は環境やタイミングによって適宜変わるようでして、このようなポップアップ表示はされずにすぐに5巻の表紙が表示されたりもするようですが、止まることなく次の巻が読めるようにはなりました。

ブラウザで閲覧することで次の巻に素早く移動できるようにはなりましたが、これには当然インターネットに接続されている必要があります。

それから個人的にはブラウザ閲覧時のページめくりのスピードの遅さが気になりました。

これはインターネットの回線速度次第と言えますが、私の試した環境は十分速い環境のはずですので、恐らくほとんどの環境下においてはKindleアプリの方がスムーズであるだろうとは想像できます。

「次の巻」をスムーズに閲覧することだけを考えるとブラウザの方に軍配が上がるのですが、Kindleアプリでもライブラリから入ると比較的スムーズに次の巻へと移動できます。

「ホーム」などからではなく、「ライブラリ」からコミックを選択して閲覧していた場合、閲覧していたコミックを最小化する元々開いていた「ライブラリ」の画面が表示されます。

こうすることで、比較的スムーズに次の巻に移動することもできるようになります。

私個人としてはそれぞれのメリットデメリットを比較した結果、少し妥協した感じで「Kindleアプリでライブラリ画面から開く」という方法を採用しています。